ファシリテーション文具案内

文具好きのファシリテーターがツールについてあれこれと。

【書評】『ふせんの技100』

手帳評論家の舘神龍彦氏は以前「手帳王子」と名乗っていらしたと思うのですが、気がついたら「(人呼んで)ふせん大王」に即位してらっしゃいました。しかも奥付のプロフィールは「ふせん評論家・手帳評論家」になってるよ。

そんな舘神さんの新刊が『ふせんの技100』。さまざまな種類の付箋を取り上げ、ベーシックな使い方から「その発想はなかった!」というアイデアまで100連発で紹介する本です。これは、自称・ファシリテーション文具エバンジェリストはチェックせねばなりません。 

ふせんの技100 (エイムック 3484)

ふせんの技100 (エイムック 3484)

 

本書は3つの章に分かれていますが、まず第1章を「発想と関係を生み出す」と題してファシリテーション的な使い方を多く紹介しているのに好感が持てます。アイデアを書き出しグルーピングする方法(一般的な75×25mmの付箋や、ポスト・イット強粘着ノート アイデアパックを紹介)や、会議テーブル上で議事録をとる方法としてイーゼルパッドが紹介されています。余談ですが、備品置き場にずーっとあって、みんな「海外から取り寄せた物」と信じていた「正六角形の付箋」は国産だ! Amazonで買える! と分かったのは大収穫。

こんなのです。アイデア広がりそうでしょう。

正六角形の付箋(ふせん) アイデアを見える化

正六角形の付箋(ふせん) アイデアを見える化

 

 しかし、100連発で紹介されている「ふせんの技」とはいえ、その中でファシリテーション的な用途で紹介されているのは実際のところ10あるかないか。用途の評価軸でも「みんなで」ってマークされているのは少ないんですよねえ。

f:id:nummy:20161228134615j:plain

「正六角形の付箋」でさえ「自分で」=一人で使う物とされている(p.16より引用)。

もちろん、個人の動きから物事を進めて行ければファシリテーションではありますが、いまのところ付箋はパーソナル文具という性格が強いのかなあと思わざるを得ません。

まあ、ファシリテーションにとって文具などしょせんツールの1つに過ぎず、少ない種類で応用が利く方が便利ですからそんなにバリエーションは必要ないかもしれません。でも。せっかく付箋と筆記具との相性について1ページ割いているのだから、細字のペンだけではなく、マーカーについてひとことあってもよいのでは! と思うのですよ。(ここは、私が宣伝頑張れということか。笑)

総評

大好きな付箋の本! ということでついつい足りないと思うところも目についてしまうわけですが、おそらくこの本の想定する読者は「手帳術好きな人」「日々をなんとかしたい人」が多いのではないかと思います。読者の多くは(この本のおおかたがそうであるように)おそらく付箋をパーソナル文具としてとらえているのではないかと思いますが、きっとファシリテーション的な使い方も想定読者の日々をなんとかする、よりよくすることにつながるはず。そんな方々に「アイディアパック」とか「イーゼルパッド」の存在が伝われば、当ブログはとてもうれしいです。

著者が唱える「書くべし・はがすべし・そして貼るべし」。これはいい言葉ですね。一人でも、大勢でも、どんどん使っちゃいましょう!

 ↓「"みんなで"ふせん」の定番品!

 

 

広告を非表示にする